筋違い角対策は相手の角を働かせない!
筋違い角を指されるとびっくりするかもしれませんが、対策方法を知っていれば大丈夫!
筋違い角は序盤から筋違いに角を打って、歩を得してから、打った角を使って攻める戦法です。
しかし、序盤に角を打っているため、より効果的な局面で角を打つ権利を捨てています
さらに筋違いの角は意外と使いにくいです。
冷静に対応すればこちらのペースになります。
今回は居飛車で戦う筋違い角の対策を紹介します!
簡単な対策!隙あれば6六角打を狙う!
相手の角が5六に腰掛けなかったり、6筋に飛車を振らなかったりしたときは、6筋の歩を突いて6六角打を狙いましょう!
5七と9九の両取りが決まります!
ちなみに中断図からは5七角成の一手です。
9九角成で香車は得れますが、桂を跳ねて馬の動きが制限されたり、飛車先の攻めを対処しなければならなかったりする短所もあります。
筋違い角対策は腰掛け銀+ヘコみ矢倉で問題なし!
先ほどの6六角打は効果的ですが、出現頻度は少なめです。
これだけで筋違い対策とは言えなません。
筋違い角は、①四間飛車にする、②向い飛車にする、③居飛車棒銀で戦うの3つに分かれます。
しかし、それぞれの対処法を覚える必要はなく、陣形を「腰掛け銀+ヘコみ矢倉」にすると対応が可能です!
今回は筋違い角で一番指される筋違い角+四間飛車を参考します。
筋違い角には6ニ銀で受ける
▲7六歩△3四歩▲2二角成 △同銀▲4五角打△6二銀
まずは角を成らせないように△6二銀で受けます。
3四の歩は取られてしまいますが、諦めましょう!
・相手から角交換して手損している
・序盤から持ち駒を打った
・使いにくい場所(筋違い)に打った
と思ってここは我慢です!
銀を5四の地点に腰掛ける
△6二銀から▲3四角△3二金▲6六歩△6四歩 ▲8八銀 △6三銀▲7七銀△5四銀
中央の地点に攻めのキッカケを作るため、相手の角を自由にさせないために5四の地点に銀を腰掛けます。
▲3四角に△3二金を忘れてしまうと角を成られてしまうので気をつけましょう!
△4四歩で角の封じ込めを狙う
△5四銀から ▲6八飛△4四歩
これも6六角打と同じように出現率は低いですが、隙があれば狙いたい手です。
4四歩に対して角が逃げなければ、4五歩で角の退路を遮断します。
角の道を一つ遮断出来ただけで、この角は攻めに使えることが出来ず、無駄に角を打ったことになります。
角を遮断した後は、無理に追いかけずに自陣の整備に徹することをお勧めします。
しかし、筋違い角を指し慣れている人は4四歩に対して、角を引くことが多いので、出来たら狙うぐらいでいいと思います。
4五歩で角を自由にさせない
△4四歩から▲7八角△4五歩
角が引かれた後でも、4五歩で相手の角に制限を与えましょう!
相手には序盤に持ち駒のメリットを捨てたことを思い知らめましょう!!
「角を打つのは早かったな…」って思わせたいですね!
玉形の整備を行う
△4五歩から▲4八玉△3三銀 ▲3八玉
△4二玉▲2八玉 △3一玉▲3八銀△2二玉
▲1六歩 △1四歩▲5八金左△5二金
▲8六歩△4二金右
少し手数が進みましたが、筋違い角が美濃囲い、居飛車側がへこみ矢倉にしました。
相手は既に角を打っているので、自陣への角の打ち込みを気にせずに玉形の整備に徹底できるのは嬉しいですね。
4四角打で睨みをきかせる
△4二金右から▲7五歩△9四歩▲8七角
△8四歩▲7六銀△4四角
お互い玉の整備が出来てところから、仕掛けの準備に入りました。
今回は▲7五歩〜▲7六銀の動きから、6五歩の地点が狙われています。
そのタイミングで△4四角打が狙いの一手!
△4四角打は▲6五歩の時に、9九角成と香得が出来て、相手の仕掛けを牽制しています。
角が持ち駒にあれば7七角打で対抗出来るけど、早めに角を打ったのが仇になってます。
先手は既に仕掛け難い状況
駒得や敵陣の突破もしてないので分かりにくいですが、4四角打で居飛車側が指しやすい状況です。
6筋の強化を図って金を上がっても、後手から仕掛けられる状況です。
▲67金から△6五歩 ▲同銀△同銀
▲同角△8五歩▲8八飛△8六歩▲8三歩
△6二飛▲8六飛 △6五飛▲同歩 △9五角
▲8五飛△9三桂
角の使い方で優位に立つ
筋違い角は序盤に持ち駒の角を使って、歩得をする戦法です。
しかし、序盤で角を打っているので、より効果的な局面で駒を打つ権利を手放しています。
筋違い角の対応が慣れてないと対応できないかもしれないですが、冷静に相手の角を制限して、自分はの角を絶好の機会に使うことを意識すれば指しやすくなると思います!